私は妊娠4回、出産3回してます。
初めての妊娠は流産してしまいました。
初めて妊娠したのは、結婚式を3ヶ月後に控えた2010年1月でした。
あの頃の私は妊娠に対して無知で、妊娠=出産だと思ってました。
ドレスはマタニティ用のほうがいいのかな?
結婚式でサプライズで発表しようかな?
なんて、めちゃくちゃ浮かれてました。
しかし、何回か病院に行ってみてもらっても、胎嚢は確認できるけど赤ちゃんは確認ができない、いわゆる稽留流産でした。
初めてのことで訳がわからず、パニックでしたが、社員としてバリバリ働いてたし、3ヶ月後には結婚式だし、手術しなきゃだしで、ゆっくり落ち込んでる暇もなく過ぎていきました。
そして向かえた手術当日。
一泊2日で掻爬手術を行いました。
もう11年も前の話なのであまりよく覚えてないんですが…。
手術の前にラミナリア(かな?)というものを入れたのが痛かったのはなんとなく覚えてます(>_<)
そして、他にもハッキリ覚えてることが2つあります。
1、麻酔の先生
色々準備を終えて手術台に乗った私。
手術室はドラマで見るような機械がいっぱいでその雰囲気が怖くて怖くて(T-T)
まるで医龍だ((( ;゚Д゚)))
もうその場の雰囲気だけで動悸がしてきました…。
そして静脈麻酔の準備をしていた麻酔の先生が私の所に来て言いました。
「10数えたら眠くなりますよ~1~2~…」
(私の心の中)
えっ!阿部サダヲと同じこといってる!
本当にそんなこと言うんだ!
医龍じゃん!!
ってか10のうちに眠れるわけないじゃん!!!
どうしようどうしよう(>_<)
私は起きたまま手術されるんだ!
どうしよう!
そんなのいやだ!!!
絶対寝れないから、ちょっと待って!
先生!!
100くらい数えて!!!!
いやだ!いやだよぉ(ToT)
( ̄q ̄)zzz
はい、先生の言うとおり10までいかないうちに寝てましたね…(笑)
麻酔の先生すごっ!!!
人生初めての手術室。
ドラマとまるっきり同じ雰囲気に興奮し、そしてめちゃくちゃ怖くて緊張しまくっていた思いが強烈に残ってます(笑)
2、麻酔が覚めたとき
手術は静脈麻酔で寝てたのでもちろん覚えてません。
阿部サダヲからの次の記憶は金縛り状態の中の看護師さんたちの会話でした。
手術を終え、たぶんベッドに戻ってきた私。
「まぁよく寝るね~。全然起きない!」
という看護師さんたちの会話が聞こえて来ました。
え~起きてますよ~
起きてるのに何で気付いてくれないの~
起きてますよ~
私、起きてますよ~
たぶん、麻酔が切れかけの状態で、頭だけ起きてたのかな?
金縛りのような状態の中聞こえてくる看護師さんの声。
なんとなく聞こえてますよ、看護師さん。
麻酔切れてないと思っても聞こえてますよ、看護師さん。
それから徐々に意識が戻り、辺りを見回すと付き添いに来てくれていた姉がいました。
姉の顔を見た瞬間、涙が溢れてきました。
あぁ、もう赤ちゃんいないのか、と悲しくて悲しくて…。
が、しかし!
まだ麻酔が完璧には切れておらず、なぜか笑いが止まらない(>_<)
笑いながら大号泣するという、これまた人生初体験をしました(笑)
そんな私を見る姉の顔。
なんて声をかけていいのかわからず、戸惑いながらも、めちゃくちゃ心配そうな優しい目で、ずっと見守ってくれていました。
以上、2つが11年たった今でも覚えていることです!
その後、幸せなことに3人も出産することができました。
イチコちゃんとニオくんは、私が流産したことを知っていて、「うちは本当は4人兄弟なんだよ~」と言います。
が、私はあの時の赤ちゃんは、イチコちゃんだったのかなぁ?と思ってます。
能天気でマイペースで忘れ物が多いイチコちゃん。
でも、人の気持ちがわかる、とっても優しいイチコちゃん。
あの時は、忘れ物をして取りに帰ったのかな?
それとも結婚式を控えてたから、結婚式が終わるまで待っててくれたのかな?
イチコちゃんを見てると、そんな気がしてなりません。
そして、もし最初の子が流産してなかったら、もしかしたらサンオくんは産まれてきていないかもしれない、とも思ってます。
妊娠出産ってすごく不思議で、本当に奇跡的なこと。
うちに産まれてきてくれたイチコちゃんとニオくんとサンオくん。
大切に育てなきゃなぁ( ´∀`)